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市販の敏感肌用化粧品に含まれるアレルゲンを調査

市販の敏感肌用化粧品中のアレルゲンを調査した結果が3月17日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

既存の疫学研究によると、敏感肌の人は皮膚アレルギーを発症しやすいことが示されているが、その関連性は不明である。今回の研究では、敏感肌用のフェイシャルスキン製品に含まれるアレルゲンの存在を評価することを目的として、市販の国際的ブランドの化粧品88種を分析した。製品ラベルで識別されたアレルゲンをリスト化、グループ化した。

その結果、香料が最も一般的なアレルゲンであり、次に皮膚コンディショニング剤、界面活性剤、防腐剤となった。使用率が最も高かった香料は、リナロール、ベンジルアルコール、ゲラニオール、シトロネロールだった。全体として、化粧品配合物の大部分にはフレグランスアレルゲンは含まれず、含有していたものは製品の7%だった。他のアレルゲンはほとんどの製品(95%)で確認された。これらの化合物の多くはまれな感作物質だったが、敏感肌の人に対するリスクを実証する研究が不足しているため、今回の発見は注意して解釈する必要があるとされた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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