植物ベースの食事で腸の硫化水素産生減

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2022.05.16

国際部

動物および植物ベースの食事介入に応じた硫化水素生成の差異を検討した論文が4月5日、「Clinical Nutrition」オンラインに掲載された。

腸で生成される微生物発酵の有毒な最終産物である硫化水素(H2S)はガスの臭いの原因であり、また潰瘍性大腸炎や結腸がんなどのいくつかの疾患の病因に関与している可能性がある。今回は、健康な成人男女を対象に、食事介入による糞便中の硫化水素(H2S)生成の差異について非盲検クロスオーバー食餌研究で検討。2週間のウォッシュアウト期間を挟んで、動物ベースの低繊維食(西洋型)と植物ベースの高繊維食の2つの介入食を摂取して比較した。

その結果、H2S生成の中央値は、植物ベースの食事と比較して、動物ベースの食事の方が高かった。ただし、かなりの個人差があり、11人中2人(18%)が植物ベースの食事でより多くのH2Sを生成していた。

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