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ニキビ痕へのFMR治療で顔の皮脂生成も減少

フラクショナルマイクロニードリング高周波(FMR)のニキビ痕への効果を調査した結果が、6月1日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

FMRは良好な結果とダウンタイムの短さで、ニキビ痕への治療に人気がある。今回の研究は、FMRが顔の皮脂生成を減らる効果があるのかを中心に調査を実施。1か月間隔でFractora® 24-pin coated tipによる治療を3回施行する単一施設前向き評価者盲検試験を行った。試験の評価は、皮脂分泌計測(Cutometer®を使用)、皮脂腺組織学、および被験者評価で行った。治療後のニキビ痕は、Echelle d’Evaluation clinique desCicatricesd’acnéスケール、Goodman and Baronの定性的評価システム、痕の面積・体積測定、および被験者評価で評価した。

その結果、皮脂分泌には最初の治療後に有意な減少が見られ、試験期間を通して持続した。皮脂生成は最大15.4%減少した。組織学的評価は、皮脂腺の密度とサイズの減少を示した。平均メラニンレベルの有意な増加なしに、平均ニキビ瘢痕体積が有意に減少した。Fractora® 24-pin coated tipはニキビ痕治療と同時に顔の皮脂を同時に減らしたい患者に効果的と考えられた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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