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米国でタンパク質ベースのノババックス社ワクチンの選択肢が提供

次世代ワクチンの開発と商品化を専門とするバイオテクノロジー企業Novavax(ノババックス社:メリーランド州)は、11日、COVID-19ワクチン(NVX-CoV2373)が米国食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可(EUA)と米国疾病対策予防センター(CDC)の勧告を受けた場合、国防総省の協力のもと、初回分として320万回分を確保する契約を米保健福祉省(HHS)と合意したことを発表した。同社が開発したタンパク質ベースワクチンは、州、管轄区域、連邦薬局パートナー、連邦政府認定の保健センターで無償提供されるようになる予定。

NVX-CoV2373ワクチンは、組み換えナノ粒子技術を使用してコロナウイルスのスパイク(S)タンパク質に由来する抗原を生成するために作られた。免疫反応の強化を目的として同社の特許取得済みサポニンベースのMatrix-M(TM)アジュバンドを添加している。すぐ使用できる液体製剤で、10回の接種分を1バイアルとしてパッケージされている。接種方法は、0.5 mlのワクチン(抗原5マイクログラム、アジュバントMatrix-M 50マイクログラム)を21日間隔で2回筋肉注射する。本ワクチンはセ氏2-8度で保管されており、既存のワクチン供給、コールドチェーンのルートが使える。

同ワクチンは世界中でパートナーシップを確立しており、日本においては武田薬品工業株式会社より昨年12月に薬事承認申請されており、厚生労働省は2022年4月19日、国内で使える4種類目として薬事承認している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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