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マイクロニードルとレーザーの併用、ニキビ瘢痕に効果

ニキビ瘢痕に対する高周波マイクロニードルと二酸化炭素レーザーの組み合わせをシステマティックレビューと症例研究で検討した結果が7月27日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。ラジオ波 (RF) マイクロニードルとフラクショナル アブレーション二酸化炭素 (CO2) レーザーの組み合わせは、尋常性ざ瘡(ニキビ)後の瘢痕治療の新しいアプローチとして期待されている。

今回の研究では、ニキビ瘢痕に対するこの治療法の安全性と有効性に関する文献を体系的にレビューすること。また、英国ロンドンと米国のワシントンD.C.にある2つの診療所での患者記録の再調査による症例研究で安全性と有効性を評価することとした。研究の質の評価にはDowns and Black checklistを用い、瘢痕の評価にはScar Global Assessment (SGA) scaleを用いた。

3件の文献を対象としたシステマティックレビューの結果、ニキビ瘢痕重症度の改善が報告され、有害作用には紅斑、浮腫、痛み、小胞形成、びらん、点状出血、落屑、炎症後色素沈着過剰(PIH)、およびざ瘡の発赤が上げられた。Downs and Black checklistによる品質スコアは14~15(最大スコア21中)だった。症例研究には26人の患者が含まれた。平均SGAスコアは、ベースラインで3.0、フォローアップで 1.3だった。すべての患者でSGAスコアの改善が確認された。有害作用には、紅斑、痛み、浮腫、皮膚痂皮、PIH、ニキビの発赤が上げられた。すべての患者は、治療後7日以内に通常の生活を再開できた。RFマイクロニードルとフラクショナルCO2レーザーの組み合わせは、ニキビ瘢痕のある患者にとって安全で効果的な治療法に思われ、1回の治療と短い回復時間でニキビ跡の重症度を著しく改善することができることが示された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

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