世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

専門学校での学習で美容師の職業性手湿疹リスク減

デンマークの美容師専門学校に導入した皮膚保護プログラムの効果を評価した論文が8月26日、「Contact dermatitis」オンラインに掲載された。

デンマークの美容師専門学校では2011年に手袋の使用と安全な作業慣行の順守による美容師の職業性手湿疹の一次予防「皮膚保護プログラム」を導入した。
今回の研究では、プログラム開始を挟む2009年と2020年に美容師にアンケートを送信し、職業性手湿疹リスクと皮膚保護対策の順守を評価した。

2009年調査では66%(460人中305人)、2020年調査では29.9%(1215人中363人)の回答率が得られた。職業性手湿疹のキャリアタイム有病率は42.8%から29.0%に減少し、職業性手湿疹の発生率は57.5%から42.0%に減少した。水仕事や髪をあつかう時、また、染料、パーマ液、ブリーチ液使用時の手袋使用に統計的有意な増加が見られた。今回の結果から、学習期間中の皮膚保護トレーニングが美容師の職業性手湿疹リスク減少に効果があることが示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP