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Webベースの介入、食事改善効果は不十分

果物、野菜、乳製品の摂取量を増やすためのWebベースの栄養介入の効果を検討した単一盲検無作為化家族クラスター介入試験の結果が12月20日、「Nutrition Journal」オンラインに掲載された。

肥満や慢性疾患を予防するために人生の早期に健康的な食習慣を得ることは重要だと考えられている。今回の研究では、野菜または果物と乳製品の消費、栄養摂取量、食事の質、BMIまたはBMIzスコアに対する家族に対するWebベースの栄養介入の影響を評価した。8~16歳の子供がいる43家族を、8週間にわたる家族のWebベースの介入またはWebベースの一般的な栄養ガイドライン (対照) のいずれかに無作為に割り付けた。 栄養変数は3日間の食事記録で評価され、人体計測 (体重と身長) はベースライン時、介入直後および介入後3~6か月で実施した。反復測定の線形混合モデルを使用して、主効果とその相互作用を評価し、その後に事後検定を行った。

その結果、介入により子供の乳製品、総糖質、カリウム、マグネシウム、およびカルシウム、親の乳製品、野菜または果物ジュース、炭水化物、総糖質、飽和脂肪、タンパク質、およびカルシウムに影響を与えた。 事後検定では、介入グループの子供は介入直後に乳製品摂取量を増加させたが(介入直後の評価)、フォローアップ時(介入後3~6か月)に減少したことが明らかになった。 野菜と果物、食事の質、またはBMIに対する介入の影響は観察されなかった。一般的な栄養ガイドラインと比較して、家族に対するWebベースの栄養介入は、栄養摂取量にはわずかな影響を、短期的には乳製品摂取量に有益な効果をもたらした。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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