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薬用植物ミロバランサプリで顔の皮脂分泌やシワが軽減

薬用植物ミロバラン(Terminalia chebula)の果実エキスが肌の抗老化に有益かどうかを評価した研究結果が2月17日、「Journal of Clinical Medicine」オンラインに掲載された。

インド伝承医療アーユルヴェーダでも老化の予防薬として用いられているシクンシ科の薬用植物ミロバランは、その抗酸化、抗炎症、および抗菌特性の研究が進められている。今回の研究では、ミロバランの果実エキスが、皮膚の皮脂分泌を調整し、シワの外観を改善できるかどうかを調べることを目的とした。健康な女性25~65歳を対象に8週間の無作為化二重盲検プラセボ対照試験が実施され、被験者はプラセボまたはミロバランカプセルを1日2回摂取した。ミロバランの皮膚への影響は、皮膚の水分量、皮脂分泌量、透過性蒸散量、メラニン指数、紅斑指数で評価した。

その結果、ベースラインの皮脂排泄率(sebum excretion rate)が80ug/cm2を超える人で、ミロバランカプセルの摂取によりプラセボと比較して4週後の額の皮脂排泄量の大幅な減少を確認した。また、8週後には前頭部の皮脂分泌率が33%減少、頬の紅斑指数が2.2%減少、シワの外観の4.3%改善が見られた。今後の研究では、ミロバランをニキビ治療の補助療法として評価することが検討されるべきとされた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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