アフリカ～マダガスカルに生息する植物ハルンガナのエキスによるアンチエイジング効果を評価した研究結果が4月19日、「Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology」オンラインに掲載された。

レチノイドは最も効果的なアンチエイジング成分とされているが、一方で有害反応の可能性も大きいことが知られている。天然（マメ科のオランダビユ由来）成分のバクチオールでさえ接触皮膚炎を引き起こす可能性がある。今回の研究では、同じくレチノール様の性質を持つ天然（ハルンガナ属ハルンガナ マダガスカリエンシス由来）成分HME［Harungana madagascariensis (Lam. ex Poir.) plant extract］を用いてアンチエイジング効果を予備分析で検証した。実験では46人の被験者にHMEクリームを半顔と一方の前腕に、反対側にレチノールクリームを塗布して比較を行った。

その結果、臨床評価では2つのクリーはともに、目の下のしわ、眼瞼下垂、色の均一性、肌の滑らかさ、ふっくら感、ハリ、および顔の皮膚の弾力性を急速に（28日時）改善することが示された。目じりのシワの改善は、56日時に顕著となった。すべての臨床徴候について、両方のクリームの効果は同等だった。機器測定の結果、2つのクリームはともに、28日時のシワの減少が示され、56日時には大幅な減少が認められた。