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日焼けマシン愛好者と強迫性障害の関連

日焼けマシン愛好者と精神的な疾患の関連を調べた研究が、「Journal of the American Academy of Dermatology」3月号に掲載された。

米国オハイオ州にあるボーリング・グリーン州立大学の研究者らは、533人の日焼けをしている大学生を対象に、日焼けや日焼け依存症に関連する疾患症状などを検討。参加者の31%が問題のある日焼け、12%が日焼け依存症で、その両方ともに男性に比べて女性の割合が有意に高く、強迫性障害および体形などへの醜形障害を持っていた。

研究者らは、参加者がひとつの大学のみであることと、症状が自己申告に基づくものであるという制限があることを認めながらも、「過度の日焼けをしている人は、重大な精神医学的苦痛があることが示唆された」とし、追加研究が必要としている。

シミ・ソバカスの原因、また皮膚がん・メラノーマなどの重篤な疾患の原因として、米国各州では若年層での日焼けマシン規制、また、ブラジルでは年齢にかかわらず全面禁止など各国で規制が強まっている。「日焼け依存症」は、日焼けをすることによる変身願望や自己満足が得られることなどから、日焼けが止められなくなる状態を指す。明確な定義はないが、他の「依存症」同様、自分ではなかなか止めることができないことが問題となっている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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