フリーズドライ

用語辞典

監修:美容経済新聞

概要

フリーズドライとは物質をマイナス30℃程度で急速に凍結し、減圧を重ねた上で、真空状態で水分を昇華させ乾燥させること。
簡単に復元できるのも特徴。主に食品分野で一般的に用いられる。ビタミンなどの成分や風味の変化が少なく、常温で長期保存が可能なため栄養摂取に適し、離乳食や、介護食、NASAなどで宇宙食としても採用されている。似た製法として、チューニュというじゃがいもの保存食があり古代マヤ文明まで遡る。また日本には鎌倉時代、高野山の僧侶たちによる伝統食、高野豆腐がある。近年は医療、美容を含めさまざまな分野で活用されている。

美容へのアプローチ

フリーズドライ(凍結真空乾燥)したものは、原形がそのまま保持され、成分変化が起こりにくいという特徴がある。美容分野でもさまざまな研究期間でこの製法を応用しようとする試みがみられている。
ただ食品と比べ美容液など美容分野におけるプロダクトでは、通常、複数の成分を配合しているものが多いため、全ての成分に適応できる製法加工はたいへん難しい技術とされている。液体や固体の状態では長期保存に向かない美容成分などが、使用直前まで鮮度を保て、変性や効果の低減を防止でき、肌により有効な成分を届けることが可能となる。

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