筋肉量を維持しながら脂肪を減らすダイエット方法とは?

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2015.04.16

国際部

高齢者の肥満予防としてカロリー摂取量を減らすことが一つの解決策であるが、この方法は筋肉量の損失につながるとされる。このほど、スイスの食品最大手ネスレの研究センターから筋肉量の損失を回避しながら肥満の高齢者が減量する方法の研究発表が出された。

65歳前後の肥満の男性20名に4週間にわたり食事と運動療法を取ってもらった。最初の2週間は低カロリー、高タンパク質の食事と日常の活動/運動を継続してもらった。後半の2週間はタンパク質の摂取量の大部分を夕飯時に取るという偏った食生活を半分の調査対象者に実施してもらい、残りの調査対象者にはプロテインドリンクなどを活用して一日4回にわたり平均してタンパク質を摂取してもらった。両グループにプログレッシブ抵抗運動(筋力トレーニング)をしてもらった。

筋力トレーニングなしで低カロリー、高タンパクの食事をした際に最初の2週間の間に体脂肪と筋肉量が減少した。後半2週間の調査結果で違いが顕著になった、両グループは体脂肪の損失を継続したが、筋肉の損失では、平均して高タンパク質を摂取したグループの方が損失量は明らかに少なかった。

この研究では、低カロリーの食生活は体重減少と筋肉損失につながる可能性があることを確認した。一方、タンパク質を一日平均してバランスよく摂取することと適度な筋力トレーニングを組み合わせた場合は、筋肉量を維持しながら脂肪を減らすことを可能にすることを初めて示唆する方向性を得た。同研究センターは、さらなる臨床実験と研究が必要としている。

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