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韓アモーレパシフィック、仏ディオールとクッション技術で提携へ

韓国最大手の化粧品メーカーであるアモーレパシフィック株式会社は、6月17日、仏パルファム・クリスチャン・ディオール株式会社と技術提携に向けたMOU(覚書)を締結したと発表した。契約によれば、アモーレパシフィックが開発した化粧品パッケージの「クッション」技術を今後、ディオール社に提供していく。

Screen Shot 2015-06-17 at 19.08.43「クッション」技術とは、液体ファンデーションとスポンジを組み合わせた画期的なメークアップ・コンパクトの設計技術。同社は143の特許を出願中で、現在、韓国内と海外で14の特許を保持しているという。同社のブランドから「クッション」技術を導入した化粧品を既に13あまり商品化している。

韓国発コスメとしてBBクリームは世界市場で爆発的な人気となり、欧米のプレステージ化粧品ブランドは、ここ数年、基礎化粧と下地効果を兼ね合わせた多機能クリームの新製品開発を活発化していた。昨年から、欧米でクッション・ファンデーションが注目されはじめており、化粧品小売チェーンの最大手セフォーラなどで取扱われている。「ディオール」ブランドから、進化した「クッション」製品が近い将来、発表されることは確かだろうが、その他のプレステージ・ブランドも名乗りを上げるかもしれない。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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