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グレープフルーツをたくさん食べると皮膚がんリスクが増える

かんきつ類を食べると黒色腫リスクが増加するという研究成果が6月29日、「Journak of Clinical Oncology」オンライン版に掲載された。

研究の目的は、紫外線を吸収しやすい光毒性を持つ物質のソラリンなどを多く含むかんきつ類を食べることと、将来の皮膚がんリスクとの関係の解明だった。

研究では、看護師健康調査(1984-2010年)に参加した6万3810人の女性を対象に、1986年から2010年にかけての追跡調査を実施した。皮膚がん(黒色腫)の発症は自己申告によるもので、病理学的記録を検討、事実を確認した。

追跡期間(24-26年間)で、1840人に黒色腫発症があった。かんきつ類の消費が週に2回未満だったグループを1とすると、週2-4回消費した人の黒色腫発症ハザード比は1.10、週5-6回では1.26、1日1.5回では1.27、1日に1.6回以上では1.36となった。かんきつ類を食べる回数が多いほど、黒色腫になりやすかった。中でもグレープフルーツは黒色腫発症と明らかな関連が見られた。グレープフルーツの週3回以上消費ではハザード比1.41で、リスクが41%増加したことになる。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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