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バーチ水がスーパードリンクとして欧米で人気の兆し?

sborig2-2白樺の木から抽出された液体「バーチ水」は、東欧や北欧諸国では伝統的な飲み物として消費されてきた。成分はココナッツ水に類似しており、低カロリーでビタミン、ミネラルが含まれているので、次の“スーパードリンク”として健康愛好家からの関心が高まってきてようだと、国際マーケットリサーチ会社ユーロモニターは、8月15日、ポッドキャストで発表した。

バーチ水を白樺の木から抽出できるのは、晩冬の2~3週間に限られており貯蔵寿命が短いので、これまでは産出国以外では市場に出回っていなかったが、最近、イギリス、アメリカ市場でバーチ水のブランドが開発されているという。

例えば、イギリスのSibberi社は、100ミリリットル当たり5キロカロリーでサポニン、抗酸化物質、キシリトールなどマクロ栄養素が含まれている天然バーチ水の販売をオンラインで展開。サポニンは抗がん作用、コレステロール低下作用があり、抗酸化作用で美肌の追求を助けると公式サイトで販促している。

アメリカのSealand Birk社は、無添加の天然バーチ水のほか、ラズベリー、ブルーベリー、ジンジャーライム、エルダーフラワーの5種類のバーチ水をアメリカ市場に投入している。大手スーパーマーケットにココナッツ水、アーモンド水に次ぎ、バーチ水が陳列される日が近いかもしれない。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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