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睡眠6時間未満で風邪にかかりやすく

睡眠不足と風邪の関連を調査した結果が、「Sleep」誌9月号に掲載された。

アメリカで行われたこの実験では、成人男女合わせて164人のボランティアに、睡眠を記録するリスト型のアクチグラフィを7日間装着してもらい、またその間の睡眠日記もつけてもらった。その後、成人の風邪の一般的な原因であるライノウィルスを点鼻剤により曝露させ、5日間の観察を行った。

その結果、アクチグラフィの評価による睡眠時間は風邪の発症と関連があることがわかった。5時間未満の睡眠では4.5倍、5-6時間の睡眠では4.24倍と風邪にかかるリスクが増加した。6.01時間から7時間ではリスクの増加は見られなかった。この関係は、季節性や各人の抗体価、習慣や健康状態などとは無関係だった。また、睡眠の断片化も風邪の感受性とは無関係だった。睡眠日記による各人の睡眠評価やアクチグラフィによる睡眠時間以外の評価(覚醒リズムなど)は、風邪のリスクと関連しなかった。

近年、睡眠の質ということがよく言われるが、風邪予防には純粋に6時間以上の睡眠が有効のようだ。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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