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大気汚染と肌の老化の関係

肌の老化を促進することでも問題視されている大気汚染物質。大気汚染がひどいとされる中国・上海市での調査結果が10月5日、「International Journal of Cosmetic Science」オンライン版に掲載された。

研究は、2008年夏、上海中心部にある商業地区・徐家匯に住む79人と郊外の農村地区・崇明に住む80人のボランティア参加者を対象に実施された。空気汚染の評価は皮膚の上で測定した生化学的パラメータとアンケート調査でのリッカート尺度を用いて行った。

都市部生活者と農村部生活者ではいくつかの生化学的パラメータに明らかな違いがあり、農村部生活者ではスクアレン/脂質比の増加、乳酸レベル低値、より強い角質の細胞の凝集力などが見られた。皮脂排泄率と皮脂の随時測定値に違いはなかった。ボランティアのフィードバックからは、大気汚染と皮膚トラブルの間に認識可能な程度のリンクがあることがわかった。研究者らは、大気汚染が皮膚の状態に大きな影響をもたらすことを実証したと述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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