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地中海式食事は脳のアンチエイジングにも効果あり

地中海式食事と脳の容積・脳皮質の厚さとの関連を調べた研究成果が10月21日、「Neurology」オンライン版に掲載された。

多民族で構成される集団から、認知症ではない成人674人(平均年齢80.1歳)対象とした。食事の情報は「食物摂取頻度調査票」を用いて収集した。全脳体積、灰白質の容積、平均皮質厚などは高分解能構造MRIのデータを用いた。結果は年齢、性別、民族、BMI、教育歴などで調整した。

その結果、地中海式食事の順守が高いグループは低いグループに比べ、全脳容積(TBV)、総灰白質容積(TGMV)、総白質容積(TWMV)が大きかった。魚の摂取が多いグループと肉の摂取が少ないグループで、総灰白質容積(TGMV)がより大きかった。肉の摂取が少ないグループは全脳容積(TBV)がより大きく、魚の摂取が多いグループは平均皮質厚(MCT)がより厚かった。

今回の調査では、地中海式食事をとっている高齢者は脳の委縮が少ないことがわかった。その程度は5歳若いと換算できるほどだった。魚を多く、肉を少なくという地中海式食事は脳の構造上に良い影響を与えるカギとなる要素かもしれないと研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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