世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

ヨーロッパ市場ではエナジードリンクにも自然風味の傾向

人工着色料やフレーバーに対する消費者の認識は高まっている中、欧州のエナジードリンク市場にも影響力を与えているようだ。英市場調査会社ミンテル社が10月21日、公式サイトで発表したドリンク調査結果によると、ここ数年、健康志向にあわせて自然食材が配合されたエナジードリンクの人気が飛躍的に成長しているという。

ドイツの消費者の半数以上(53%)は天然香料と着色料で製造された飲料水を望んでおり、10人に4人が付加価値分の差額を支払っても良いと思っている。スペイン、イタリアの消費者の54%、ポーランドの消費者調査では61%が天然成分のエナジードリンクを好んでいる結果がみられた。年齢別では16~24歳と55歳以上でこの傾向が強いと指摘している。

エナジードリンク市場は、欧州で最も急成長している飲料市場の一つ。昨年、西ヨーロッパで消費されたエナジードリンクは13億リットルで、この内、イギリスでは5.45億リットル、ドイツでは2.62億リットルを消費したというデータがある。今後も成長が期待されており、2019年の同市場は18億リットル規模に拡大すると予測されている。新製品開発の調査では、欧州市場に参入している製造メーカーが2014年に欧州市場で発売した新製品の24%は“自然”な風味を主張させたもので、この傾向はより強くなると予測している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP