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フェイスリフトの成功と自尊感情はイコールではない

フェイスリフトの術後と患者の自尊感情の関連についての研究が10月29日、「JAMA Facial Plastic Surgery」オンライン版に掲載された。

美容外科手術の成功には患者の心理的健康が不可欠である。今回の調査では、1人の外科医の執刀による59人の患者について前向き調査を実施。患者の平均年齢は58歳、48人は女性だった。自尊感情と手術による顔の若返りに関しての関連を、広く用いられているローゼンバーグ自尊心尺度(RSES)で評価した。RSESで評価する感情は、自分自身の自分自身による納得という意味での自尊(good enough)であって、他者と比較しての優越感ではないとされている。

手術前の患者の自尊感情は、手術後の生活の質(QOL)の一部に影響している。術前の自尊感情が低い患者は術後には自尊感情レベルが上がり、平均的な患者では変化がなく、高い患者では下がった。今回の調査では、患者は平均8.9歳は若返ったと感じていたが、自尊感情と手術の結果に直接の関係は見られなかった。この結果は、美容外科手術に関連した人間の精神の複雑さを示し、フェイスリフト術後の患者に見られる幅色い心理的反応の明らかにした。と研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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