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新しい美肌法ケミカルダーマブレージョン

現在普及している肌の角質を取り除くピーリング法には、薬品で行うケミカルピーリングと、機械を用いるマイクロダーマブレーションがある。今回、ケミカルピーリングに負圧を掛けて行う新しい方法ケミカルダーマブレージョン(chemodermabrasion)の効果を検証した報告が2月1日、「International Journal of Cosmetic Science」オンライン版に掲載された。

女性被験者13人(平均年齢:29.54±4.86歳)を対象に、顔面を2分割して、片方にケミカルピーリングのみ、もう片方にはケミカルピーリングと負圧を掛ける方法を実施した。ケミカルピーリングに使用した薬剤はアルファヒドロキシ酸(AHA)。評価は施術後30分、2日、5日、7日後の経表皮水分損失(TEWL)、皮膚の色、および皮膚の血流で行った。

結果、30分後のTEWLと皮膚の血流はケミカルダーマブレージョンで増加していた。2日後には増加分は元に戻った。7日後にはケミカルピーリングのみに比べて、ケミカルダーマブレージョンではTEWLが有意に減少していた。

研究者らは、ケミカルピーリングに見の場合に比べ、ケミカルダーマブレージョンは一時的に皮膚バリアを損傷するが、7日後にはバリア機能は高まることが推定できるとした。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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