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身体醜形障害にも認知行動療法が効果

身体醜形障害にセラピスト主導インターネットベースの認知行動療法が効果的であったとする論文が2月2日、「BMJ」オンライン版に掲載された。

うつ病に良く使用される支持療法と認知行動療法の効果の比較を試験した。対象は身体醜形障害を持つ成人94人で、一部の患者は向精神薬治療を併用していた。担当医師が患者の悩みや不安を傾聴する姿勢を示すことを基本とする支持療法と、現在のものごとの受け止めかた(認知)をセラピストと一緒に考え、変えていくことによって症状の改善を目指す認知行動療法の2つの治療法はインターネットを通じて実施された。

12週間の治療の結果、認知行動療法は支持療法より優れた効果を見せ、身体醜形障害(BDD-YBOCS 群間差−7.1点)、うつ病(MADRS-S 同−4.5点)などの有意な改善と関連していた。追跡調査の結果、認知行動療法の56%が奏効例とされたが、支持療法では13%だった。

身体醜形障害は、自分の容姿が醜いと感じ、引きこもりや対人関係の障害などにつながる疾患。自分の容姿に満足しているという人も少ないと思われるが、実際の外見・容姿以上に自分に満足できない状況を指し、10代後半での発症が多い。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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