化粧品OEMメーカーのプレスコ、多額の負債を抱え倒産 民事再生法適用を申請

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2016.03.11

編集部

化粧品OEMメーカーのプレスコ株式会社(東京都品川区)は3月9日、受注減少による収益低下で多額の負債を抱え、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

負債額は14億1228万円。同日監督命令、保全命令を受けた。

同社は1962年4月に設立。63年の栃木工場のほか、71年に小山工場(小山市)、89年に結城工場(結城市)、97年に若宮工場(結城市)を竣工。この間93年4月には中国企業と合弁会社(同社60%出資)の「上海プレスコ」(中国)を設立し、商号を特殊エアゾール(株)から現商号へ変更した。

化粧水や美容液、香水などの化粧品関連を中心に医薬部外品などのエアゾール(スプレー)製品、ディスペンサー製品、チューブ製品のOEM生産を主体にパッケージプリントなども手がけた。大手化粧品、医薬部外品メーカーなどを得意先として2001年3月期には年売上高約70億円をあげていた。

しかし近年は、大口先からの受注減少に加え、販売する商品の容器分代金を有償から無償に切り替えたことで2015年9月期(決算期変更)の年売上高は約29億5000万円に減少、不良債権の償却も行ったことで大幅な最終赤字を計上した。多額の負債を抱え資金調達が厳しくなり、民事再生法適用の申請に踏み切った。

同社は資本金4500万円、代表岡谷武彦氏、従業員120名。

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