オーストラリア連邦政府は、2017年7月をめどににオーストラリア国内において化粧品とその原料の動物実験を禁止し、国外で動物実験された化粧品およびその原料の国内での販売を禁止するとシドニー・モーニング・ヘラルド紙はオンライン版（6月3日付）で報じた。

同紙によれば、オーストラリアの化粧品会社は製品開発に動物実験を実施していないが、法令化には至っていなかった。現在、海外で動物実験を実施した完成品はオーストラリア国内で販売されているが、今回の法令化で今後、禁止されることになる。

世界で毎年、推定２万７千もの動物が香水、メイクアップ製品を含む化粧品の成分のライブテストに使用されているという。 国際機構ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HSI)は、動物実験を禁止するキャンペーン#BeCrueltyFreeを2012年より開始しており、オーストラリアでは2年前から#BeCrueltyFreeオーストラリアを設立して活動を強化していた。