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トウガラシの花から脂質低下作用を発見

トウガラシの花からの抽出物に脂質低下、抗酸化作用があるという研究結果が7月2日、「Plant foods for human nutrition」オンライン版に掲載された。

現在の肥満治療にはさまざまな副作用が伴う。そのため、副作用ができるだけ少ない、天然の、抗肥満活性を有する化合物を発見が期待されている。今回の研究では、トウガラシ(Capsicum annuum L.)の花の水アルコール抽出物による脂質低下作用を、膵リパーゼの阻害の評価を通じて検討した。抗酸化活性は、2,2-ジフェニル-1-ピクリルヒドラジル(DPPH)、一酸化窒素(NO)、脂質過酸化阻害アッセイの異なる試験法を用いて評価した。

その結果、植物化学物質分析は、抽出物中の総フェノール/フラボノイドの1g当たり含有量は128.7±4.5 mgクロロゲン酸相当量、粗抽出物中のケルセチン相当量は17.66±0.11 mgであったことが示された。30分のインキュベーション後、脂質過酸化抑制効果は27.61±2.25μg/mlのIC50値を示した。ラジカル消去活性のIC50値は51.90±2.03μg/mlだった。抽出物は特に細胞毒性効果を示すことなく、NO産生の阻害も示した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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