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肥満で高まる脳腫瘍のリスク

太り過ぎは、脳腫瘍のリスクを高めるというプレスリリースが9月16日、米国神経学会(American Academy of Neurology)のサイトに発表された。

過体重または肥満の人でリスクが高まるとされたのは髄膜腫と呼ばれる脳腫瘍の一種。髄膜腫は年間10万人あたり約5-8例の割合で発生し、5年生存率は63%と言われている。ドイツRegensburg大学のGundula Behrens博士は「これまでに知られている髄膜腫のような腫瘍の危険因子は変更可能なものではなかった。今回の知見は、髄膜腫のリスク低減の戦略につながる可能性がある」としている。

研究は、髄膜腫の症例とBMIの関連についてメタ解析をしたもの。解析では、正常体重に比べ太り過ぎの(BMI25-29.9)人では21%、肥満の人(同30以上)では54%、髄膜腫リスクはが高まっていた。運動をよくする人ではリスクは27%少なかった。研究者らはこの関係は存在するものの、髄膜種自体がまれな疾患ということに留意すべきとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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