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イソトレチノインが歯周病菌にも効果

ニキビ治療薬として使用されているイソトレチノインの抗炎症作用と抗菌作用の歯周病菌への効果を検討した結果が10月21日、「Antibiotics」オンラインに掲載された。

今回は、口腔内の状況とイソトレチノイン投与の有無別に130人の被験者を6グループに分けた症例対照研究を実施した。各被験者のプラークサンプルを収集し、リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応により、4つの歯周病菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス、タネレラ・フォーサイシア、トレポネーマ・デンティコラ、およびフソバクテリウム・ヌクレアタム)の有病率を評価した。

すべてのイソトレチノイン投与グループで、有意に低いレベルのポルフィロモナス・ジンジバリス、タネレラ・フォーサイシア、トレポネーマ・デンティコラ、および高いレベルのフソバクテリウム・ヌクレアタムが確認された。イソトレチノインは、プラーク誘発性歯肉炎および慢性歯周炎患者の口腔内に存在する歯周病原体数に対して観察可能な抗菌効果を示した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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