アルビオン、スリランカの大学と植物研究の産学連携協定を締結
2016.09.12
編集部
株式会社アルビオン(東京都中央区)は、ワヤンバ大学(Wayamba University of Sri Lanka、スリランカ・マカンデュラ)と、スリランカの植物に関する研究を推進することに基本合意し、産学連携協定を締結した。
同社は、固有の植物の宝庫でもあり、アーユルヴェーダなどの薬草を生かした伝統医療が盛んなスリランカに、2014年に東京農業大学 生物産業学部と共同で「伝統植物研究所」を設立し、植物の栽培実験や分析・解析などを行っている。
スリランカ固有の植物に着目するなか、薬草研究に力を入れているワヤンバ大学の協力を得ることで、両者のさらなる発展を期待し、国際的な産学連携協定を結ぶこととなった。
基本合意調印式は、8月9日にスリランカのワヤンバ大学 ビジネスインキュベーションセンターにて執り行われた。
現在、伝統植物研究所では、スリランカで収穫または調達した植物からエキスの抽出などを行っており、約30種の植物については、日本での分析や効能効果実験をすでに実施しているほか、原料化を視野に入れた大規模栽培に向けた準備も進めている。
アルビオンの小林章一社長は、「将来的には日本とスリランカ各々の企業と大学の協力体制によって、新しい化粧品成分の開発を行いたい」、ワヤンバ大学のジャヤセカラ学長は、「海外企業との提携は初めてで、今回のこの素晴らしいコラボレーションを大変嬉しく思う。学生のため、スリランカのためにも新しい可能性を共に探していきたい」とコメントしている。
今後も東京農業大学 生物産業学部に加え2015年に共同研究契約を結んだ佐賀大学 農学部、そしてスリランカのワヤンバ大学と連携をはかり、新たな化粧品の開発を目指すとともに、研究活動を通してスリランカの産業を支援していく。
【研究所概要】
■名称:スリランカ伝統植物研究所
■所在地:Thoppuwa Junction Chilaw Road Waikkala, Sri Lanka
(コロンボ市内より約45km)
■延床面積:約261㎡
■薬草園:約3000㎡(88種 約250株)
- 参考リンク
- 株式会社アルビオン