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米ドラッグチェーンCVS、ベビーティーシング製品から撤回—FDA警告への対応

米大手ドラッグチェーンのCVSファーマシーは、乳歯が生える時の痛みや炎症を緩和するために使用されるベビーティーシングの全ての製品の販売を店頭およびオンラインショッピングで停止すると9月30日、発表した。これは、 米食品医薬品局(FDA)がホメオパシー・ティーシング用の錠剤やジェルは幼児や子供の健康に危険をもたらす可能性があると消費者に警告したのを受けて、自主的に対応したもの。

欧米では赤ちゃんは乳歯が生える時に痛みや不快感から泣いてしまうと言われており、生え始める時に歯茎に直接、ジェルを塗るティーシングのケアが広く支持されている。日本にもネット通販などでティーシングジェルが入手可能となっている。

FDAは現在、テストの製品サンプルを含め、有害事象を調査中だとしており、保護者は子供の安全のため市販されているティーシング製品を利用しないようにと勧めている。また、ティーシング製品を使用した後、発作、呼吸困難、嗜眠、過度の眠気、筋力低下、皮膚の紅潮、便秘、排尿困難などの症状がでた場合は、直ちに医療機関に行くようにと勧告している。

今回、 CVSが撤退を表明したティーシング製品は以下の通り。

Baby Orajel Naturals Gel for Teething Pain, .33 oz
Baby Orajel Naturals Gel for Teething Pain Nighttime Formula, .33 oz
Baby Orajel Naturals Tablets for Teething Pain, 125 Count
CVS Homeopathic Infant’s Teething Tablet, 135 Count
CVS Homeopathic Infants’ Teething Liquid, .85 oz
Hyland’s Baby Nighttime Teething Tablets, 135 Count
Hyland’s Baby Teething Gel, .5 oz
Hyland’s Baby Teething Tablets, 13 Count
Hyland’s Baby Teething Tablets, 135 Count
Hyland’s Teething Gel, .33 oz

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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