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二重あごへの「ATX-101」、第3相試験で効果確認

以前から注目されていた、二重あご解消のための注射薬「ATX-101」の第3相試験の結果が10月4日、「Journal of the American Academy of Dermatology」オンライン版に掲載された。なお、この試験データは、2013年10月11-12日にフランス、パリで開催された抗加齢医学欧州会議および、2014年3月21-24日に米国コロラド州、デンバーで開催されたアメリカ皮膚科学会で発表されている。

デオキシコール酸含有のATX-101は皮下注射によって脂肪に直接注入され、脂肪の破壊を起こすというもの。デオキシコール酸は腸内の最近の代謝によって生成される胆汁酸の一種。脂肪を破壊する作用と破壊した後は肝臓に入り吸収されるため、副作用も発現しにくいという。

「ATX-101」第3相試験(REFINE-2試験)では有効性および安全性の評価を実施した。二重あごで悩む258人の成人患者を対象にし、施術後12週目での二重あご評価スケールを用いて、医師および患者本人の二重あご改善度を計測した。その他、二重あごの厚み、二重あごによる心理的影響、磁気共鳴イメージングによる評価も実施された。

プラセボ対照で比較したところ、「ATX-101」注射を受けたグループの66.5%、プラセボ注射の22.2%で二重あごの改善が見られた。「ATX-101」グループでは、磁気共鳴イメージングであごの体積が減少していることが確認され、二重あごの心理的影響が大きく減少、治療満足感の達成が多く見られた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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