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メタボ対策にはリノール酸よりオレイン酸

中枢性肥満患者の腹部脂肪量へのキャノーラ油および高オレイン酸キャノーラ油の影響を研究した報告が11月2日、「Obesity」オンライン版に掲載された。また同誌11月号にも掲載されている。

メタボリック症候群リスクのある参加者の体組成に対する、飽和脂肪酸が低く、一価不飽和脂肪酸(オレイン酸など)または多価不飽和脂肪酸(リノール酸など)が多い食事の効果を評価した。試験参加者101人を、キャノーラ油、オレイン酸キャノーラ油、CanolaDHA油、コーン/サフラワー油、フラックス(アマニ油)/サフラワー油が豊富な5つの食事群に無作為に割り付けた。各試験食の期間を4週間、その後2~4週間を普通食とした。

フラックス/サフラワー油群と比べ、キャノーラ油群およびオレイン酸キャノーラ油群では特に男性でアンドロゲン脂肪量が減少していた。また、収縮期血圧および拡張期血圧の低下も見られた。オレイン酸キャノーラ油群では、トリグリセリドレベルの減少と関連した腹部脂肪量の減少も見られた。

多価不飽和脂肪酸と比べ、一価不飽和脂肪酸が豊富な食事は中枢性肥満を減少させ、それに伴いメタボリック症候群のリスクが改善することが明らかとなった。一価不飽和脂肪酸豊富な食事は、メタボリック症候群の予防に有効と考えられることが示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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