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β-カロテンで魅力的になれるか

ベータカロテンが人間の顔色を良くし、健康そうに見せるという研究結果が2月13日、「Behavioral Ecology」オンライン版に掲載された。カロテノイドは体内で抗酸化物質として機能する。そして、この機能が正常であることは健康な状態を示すシグナルであるとされる。今回の研究では、カロテノイドの一種ベータカロテンの補給がヒトの男性の顔の外観と健康に及ぼす影響を試験した。

その結果、ベータカロテンの補給は顔外観の魅力を高め、肌は健康に見えるような色に変わった。しかし、酸化ストレス、自然免疫機能、精液の質など、実際の健康状態の測定にベータカロテンの効果は見出されなかった。研究者らは、カロテノイドに基づく皮膚の色は人間の男性の性的魅力をアップさせることができる可能性はあるが、健康の正直なシグナルではないかもしれないと結論づけた。

カロテノイド(カロチノイド)は、黄色や赤など、緑黄色野菜に多く含まれる自然色素を指す。ベータカロテン(カロチン)は野菜やみかんに、リコピンはトマトに、アスタキサンチンはエビやカニに多く含まれるカロテノイドである。その種類は700以上と言われており、ビタミン吸収を高めたり、抗酸化作用があったりとさまざまな健康効果が発見されている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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