やせる効果があるとされる「亜麻（アマ）」の試験効果を評価した研究が6月21日、「Obesity reviews」オンライン版に掲載された。
亜麻（アマ）はアマ科の植物で、種子は亜麻（英語では、フラックスシード）またその種子から採られる油は亜麻仁（同、フラックスシードオイル）と呼ばれている。古代から人に利用されてきた歴史があり、繊維は高級織物のリネンとなることで知られている。これまで亜麻の体重および体組成への影響が研究されてきたが、精度が高いとされている無作為化試験での所見は矛盾している。今回の研究は、2016年11月までに公開された無作為化試験45件を対象に、これら試験を体系的にレビューおよび分析した。
各試験から、体重、体格指数（BMI）および胴囲を含む体組成指数の平均変化を抽出。効果の大きさは加重平均差（WMD）および95％信頼区間（CI）として表した。試験間の異質性をI 2試験で評価した。その結果、メタ分析は亜麻仁による体重の有意な減少を示唆した（WMD：-0.99kg、95％CI：-1.67、-0.31、p = 0.004）、BMI（WMD：-0.30kgm-2,95％CI：-0.53、 -0.08、p = 0.008）、胴囲（WMD：-0.80cm、95％CI：-1.40、-0.20、p = 0.008）。サブグループ分析では、亜麻（種子）30g以上を12週以上摂取することで、BMI27以上の人の体組成にプラスの効果があることが示された。亜麻の種子（フラックスシード）は体重管理、特に肥満人のダイエットに良い選択であることが示唆された。
