2.5キロの体重増で慢性疾患リスク増加
2017.07.26
国際部
成人後のわずかな体重増加でも糖尿病や高血圧のリスクが上がるという研究結果が7月18日、「JAMA」オンラインに掲載された。
合計9万9837人の女性と2万5303人の男性を対象とし、女性で18歳、男性で21歳から55歳現在の体重変化を自己報告してもらった。
中程度に体重増加(2.5kg以上10kg未満)した女性のグループでは2型糖尿病の10万人年発症率は207、体重の増減がない(増減2.5kg以内)女性のグループでは110だった。男性ではそれぞれ258、147だった。高血圧では女性で3415と2754、男性で2861と2366、心血管疾患では女性で309と248、男性で383と340、肥満関連がんでは女性で452と415、男性で208と165だった。
中程度に体重増加をした人のグループでは女性で24%、男性で37%が健康的なエイジングを達成していた。体重の増減がない人のグループでは女性で27%、男性で39%が健康的なエイジングを達成していた。中程度の体重増加に関連する健康的なエイジングの多変量調整オッズ比は、女性で0.78(95%CI、0.72〜0.84)、男性で0.88(95%CI、0.79〜0.97)だった。体重増加は重大な慢性疾患リスクの増大と健康的なエイジングの可能性低下と関連していた。