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砂糖の消費と虫歯の関係が明らかに

砂糖の消費が多いほど歯科医療費も多くなるという研究が8月14日、ドイツのマルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク公式サイトで発表された。研究の詳細は「Journal of Dental Research」オンラインに掲載されている。

「甘いものを食べると虫歯になる」といわれているが、これを説明できうるデータは不足していた。今回の調査は2010年の168カ国のデータから、齲歯(虫歯)、歯肉炎および歯の喪失とその治療費および疾患負担、砂糖消費を評価した。研究では、家庭用白砂糖に加えて、清涼飲料水、ケチャップ、アイスクリーム、冷凍食品、パンやケーキなどの多くの加工製品に含まれる「隠れた」砂糖もカウントした。

「データは砂糖の消費と虫歯発生率との間に明確な相関関係を示しており、その結果としての歯の喪失も示している」と同研究の主任著者であるToni Meier博士は述べている。「1日に摂取する砂糖25グラムごとに、高所得国の歯科治療費は平均100 USドル人年増加する。世界保健機関(WHO)が設定した1日あたり砂糖50グラム(約大さじ5.5杯)という目標に達すると、1人当たり年間201 USドルの治療費が節約される」。しかし、市販のほとんどすべての加工製品は多量の添加糖を含有しており、「隠れた」砂糖を見つけ出して避けるということはますます困難になってきている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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