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食品表示の義務付けで加工食品のカロリー減

食品表示にカロリーの掲載を義務づけると、消費者が商品購入の際に低カロリーのものを選ぶようになるばかりではなく、食品小売業者も低カロリーの製品の販売に積極的になるという調査結果が11月2日、豪州シドニー工科大学からプレスリリースされた。調査の詳細は、「the International Journal of Retailing」に掲載されている。

論文によると、今回の調査は186件の研究結果を統合したもの。カロリー情報の表示で, 消費者は1食当たり27カロリー少ない摂取を、食品小売業者はメニュー項目表示当たり15カロリー少なくしたとしている。主任研究者である同大学ビジネススクールのNatalina Zlatevska氏は、めったに外食しない人にはそれほどではないが、頻繁に外食する人にはこの差は大きいと述べている。このカロリーの減少率は女性(1食当たり60カロリー)および肥満者(同83カロリー)でさらに大きかった。

オーストラリアでは食品表示にカロリーを掲載することが義務付けられている。アメリカでは2010年の医療保険制度改革のもと食品表示義務付けが制定され、2018年には施行されることになっているが、反対も多く、すでに延期または廃止の議論が上がっているという。Zlatevska氏らは、今回の研究成果を踏まえ、アメリカ国内でも同様の制度が確立されることを期待している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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