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交通量の多い道路沿いの散歩では健康効果は望めない

大気汚染レベルの高い幹線道路沿いの散歩は健康に悪影響の可能性があるという研究結果が12月5日、「Lancet」オンラインに掲載された。

今回の研究は、60歳以上の慢性肺疾患(COPD)または心臓疾患のある人および比較対照の健常者合計119人を対象に、自動車による交通公害で大気汚染が深刻なロンドン・オックスフォードストリートと、道路から離れた都市公園のハイドパークをそれぞれ2時間散歩することによる呼吸器と心血管への影響を調査した。

その結果、大気中のカーボン(炭素)、NO2、PM10、PM2.5および超微粒子の濃度は、オックスフォードストリートで高かった。 オックスフォードストリートを散歩したCOPD患者では、咳(オッズ比1.95)、喀痰(同3.15)、息切れ(同1.86)、喘鳴(同4.001)のリスクが高かった。ハイドパークの散歩はすべての試験参加者の肺機能および動脈の硬さを示す脈波伝播速度を改善した。対照的に、これらの有益な健康への影響は、オックスフォードストリートの散布で悪化していた。研究者らは、これらの健康へのマイナスの影響を考慮して、混雑した通り沿いの大気汚染レベルの制御を目指すべきであると提案している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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