ミネラルを中心とした新しいミックスサプリメントが、女性の3マイル走（約4.8キロ）の記録を約１分短縮したという研究結果が1月18日、米国オハイオ州立大学からプレスリリースされた。研究の詳細は「Journal of the International Society ofSports Nutrition」オンラインンに掲載されている。

この研究用に準備された新しいサプリメントは、鉄、銅、亜鉛、カルニチン（アミノ酸由来）、ホスファチジルセリン（脂肪酸とアミノ酸）を含んだもの。論文の筆頭著者で同大学人間栄養学部Robert DiSilvestro教授は「女性は男性より肉の摂取量が少なく、また月経によるミネラル喪失もある。若い女性にしばしば欠乏が見られる、これらミネラルなどの微量栄養素は、運動中の細胞の働きにおいて役割を果たすことがわかっている」と述べている。

今回の研究参加者は18～30歳の女性28人。全員が日常的に運動を行っていた。半数の女性はサプリメント、半数はプラセボ（偽薬）を摂取した。3マイル走を走ってもらった結果、サプリメント摂取グループでは平均26.5分から25.6分に短縮した。また、ステップテストは40から44に向上した。このような結果の向上は統計的有意であり、プラセボグループでは見られなかった。

DiSilvestro教授は、これら研究結果に基づいてサプリメントの開発と販売に取り組んでおり、完成したサプリメントコストは1か月35～40ドルを予想しているという。また、男性では銅以外のミネラル欠乏はあまり見られないが、開発中のサプリメントがベジタリアンの男性にも効果が見られるかにも関心があると述べている。