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米プレステージ化粧品の2017年の売上高は前年比6%増加

アメリカのプレステージ化粧品市場は快調に売上を伸ばしているようだ。 グローバル情報会社NPDグループが、このほど発表した報告書によると、2017年の米プレステージ化粧品の売上高は前年比6%増の177億ドルに達したという。スキンケア部門は売上高を前年より9%伸ばし、業界全体の利益の45%を占めた。メイクアップ部門の売上高は6%アップ、フレグランス部門は売上高4%アップと前年より増収した。

部門別の業績をみると、スキンケアの売上高は56億ドルだった。成長率の高いアイテムとして、マスク(+32%)、フェイシャルエクスフォリエーター(+12%)、クレンザー(+6%)などが挙げられている。ボディケア、サンケアも2017年、好調に推移した。

メイクアップ部門の成長率は低下したものの、美容部門での売上高は以前、最大で2017年の売上高は81億ドルだった。アイシャドウ(+13%アップ、ブロンズ、ハイライター、グロー製品などを含む)、 プライマー(+17%)、コンシーラー(+10%)、アイブロウメイク(+7%)、リップカラー(+2%)などと好調だった。

フレグランス部門の2017年の売上高は40億ドル。ニッチ市場ではあるが、天然フレグランスは32%、アーティザナル(芸術的)フレグランスは14%も売上を前年より伸ばした。家庭用フレグランス市場は2014年以降、急成長しており、2017年の売上高は前年比59%増の8040万ドルに達した。この部門では、芳香キャンドルやディフューザーのギフトセットが人気アイテムとなった。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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