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女性の薄毛にフィナステライドが効果

女性型脱毛症患者に使用したフィナステライドの臨床効果の報告が2月20日、「Dermatologic Therapy」オンラインに掲載された。

女性型脱毛症(FPHL)は、頭頂部を中心に比較的広い範囲で頭髪が薄くなるパターンが多く見られ、さまざまな治療法が試みられている。現在、男性型脱毛症に用いられている経口5α-レダクターゼ阻害剤のフィナステリドが使用されているが、その臨床報告結果はまちまちで、男性ホルモンを制御するフィナステリドは女性には効果がないとする見解もある。今回は、フィナステライドを2.5mg /日で処方したFPHLを有する閉経前後の女性患者544名を後ろ向きに調査した。最終評価は112人の患者の医療記録および臨床写真に基づいて判断した。最初の来院時に行ったルートヴィヒ分類を用いた評価では、112人のうち59人がグレードI、47人がグレードII、6人がグレードIIIだった。

写真による評価では、112人の患者のうち33人(29.5%)が軽度改善、73人(65.2%)は有意な改善を示したが、6人(5.4%)では変化はなかった。試験前に薄毛の進行状態を評価するルードヴィヒ分類におけるスコアが低い患者および発症年齢が高い患者でより高い効果が見られた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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