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SPF50に比べSPF100の日焼け防止効果は高いことが認められた

海辺での実際の使用条件下で日焼け止めSPF50+とSPF100+の効果を比較した結果が9月19日、「Journal of the American Academy of Dermatology」オンラインに掲載された。

皮膚表現型Iの1名以外、現地のビーチでリクルートされた合計55人の健常者を対象に、前向き無作為化二重盲検単施設身体/顔面分割研究を実施した。各被験者は、SPF50+とSPF100+両方の日焼け止めを連続5日間にわたり身体/顔面の無作為化された片側に塗布した。1名の評価者が盲検下で紅斑の臨床評価を行い、客観的評価はカラリメトリーおよび拡散反射分光法で行った。

その結果5日後に31人(56%)がSPF50+日焼け止め塗布側、4人(7%)がSPF100+日焼け止め塗布側の日焼けが強いこと分かった。全被験者の平均紅斑強度から、SPF100+塗布側でSPF50+塗布側に比べ紅斑が統計的有意に軽いことが分かった。SPF50+塗布側では日焼けが初日に初めて見られたのに対し、SPF100+塗布側で確認できたのは3日後だった。

被験者が自由選択であったこと、また日焼け止めの重ね着けなどの効果測定が不足していたものの、SPF100+はSPF50+に比べビーチでの休暇における実際の使用下において、UV誘発性紅斑および日焼けに対する予防効果が有意に高かったことが示唆された。

 

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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