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コーヒーは数十種の体内代謝に影響する

全世界で広く消費されているコーヒーは多くの生理活性物質を含み、そのいずれも疾患発症に関連する経路に影響を及ぼし得る。今回、新しく同定されたコーヒーの代謝反応についての報告が3月15日、米国Northwestern Universityからプレスリリースされた。研究の詳細は「the Journal of Internal Medicine」に掲載されている。

以前に報告された一重盲検3段階臨床試験で得られた空腹時血清サンプルのメタボロームをプロファイリングした。 47人の常習的なコーヒー消費者は、1ヵ月間コーヒーを飲むことを控え、2ヵ月目に1日4杯、3ヵ月目に1日8杯と、段階的にコーヒーを飲む量を増やした。採取した試料はUPLC-ESI-MS / MSを用いて非標的メタボロミクスプロファイリングを行った。単変量および多変量解析のため、計733の代謝産物を用いた。

その結果、合計115の代謝物がコーヒー摂取と有意に関連していたことがわかった。キサンチン代謝(カフェイン代謝産物)、安息香酸代謝(腸内微生物代謝のポリフェノール代謝産物を反映)、ステロイド(新規同定の可能性あり)、新規リンクとして脂肪酸代謝(アシルコリンおよびエンドカンナビノイドがあげられた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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