ラベンダーとティーツリーオイル、性ホルモンに影響

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2018.03.27

国際部

ラベンダーとティーツリーオイルに含まれる化学物質は、内分泌かく乱化学物質である可能性が高いという研究がホルモン混乱のようです3月17日、内分泌学会(Endocrine Society)からプレスリリースされた。本研究結果は、シカゴで開催された第100回内分泌学会年次総会(ENDO2018)で発表された。エッセンシャルオイルとしてのラベンダーとティーツリーオイルは、米国では、医療、個人衛生用品、クリーニング製品、代替医療のアロマセラピーなどに広く用いられている。石けん、ローション、シャンプー、ヘアスタイリング製品、コロン、洗濯用洗剤など、身近な製品にもラベンダーとティーツリーオイルが含まれている。

国立環境衛生研究所(National Institute of Environmental Health Sciences:NIEHS)のJyler Tyler Ramsey准教授は、「私たちの社会はエッセンシャルオイルを安全とみなしているが、これらの化学物質の中には潜在的な内分泌かく乱物質が含まれており、注意して使用することが必要」と述べている。内分泌かく乱化学物質は、体内のホルモンおよびそれらの作用を妨害する環境中の化学物質である。思春期前の男子に発症する乳房炎は比較的まれではあるが、ラベンダーおよびティーツリーオイルへの局所曝露と同時に増加するケースが報告されており、オイル含有製品の使用をやめると症状が低減する。これは、ラベンダーおよびティーツリーオイルにエストロゲン特性(女性ホルモンの促進)および抗アンドロゲン特性(男性ホルモンの阻害)があり、思春期および成長に影響を与える可能性があることを意味していた。

このことから研究者らは、ラベンダーとティーツリーに含まれる数々の化学物質のうち、8つの重要な化学物質について調査。両方に含まれる化学物質は、「シネオール」「テルピネン‐4‐オール」「リモネン」「テルピネオール」の4種類。それ以外の「酢酸リナリル」「リナロール」「アルファ – テルピネン」「ガンマ – テルピネン」はいずれか片方に含まれていた。これらの化学物質が、女性ホルモンの促進および男性ホルモンの阻害作用があることを発見した。

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