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肥満児童への運動ゲーム、減量効果あり

運動ゲーム(exergaming)が子供の肥満改善に有効であるという研究結果が7月20日、「Pediatric Obesity」オンラインに掲載された。これまで、運動ゲーム(PCやゲームソフトなどによるフィットネスゲーム)の効果は、消費カロリー量が少ないなどとされてきた。近年、子供の身体活動レベルが低く、肥満率が高いことから、活動レベルを上げるための施策が急務であることから、今回の研究では特定のゲームによる心臓代謝の改善に対する有効性をテストしたものである。

過体重または肥満の子供46人を、運動ゲームグループと対照グループに無作為化した。運動ゲームグループには、Xbox 360およびKinectと4つのゲームソフト(Your Shape:Fitness Evolved 2012、Just Dance 3、Disneyland Adventures、Kinect Sports Season 2)が与えられ、1時間を1単位として週3単位のゲーム時間と、フィットネスコーチのビデオチャットによる介入が行われた。対照グループには、最終診療の後にゲームが渡された。

参加者の半数は女子、57%はアフリカ系アメリカ人だった。運動ゲームによる介入の遵守率は94.4%で、介入の受容性と楽しさという子どもの評価は高かった。運動ゲームグループの方で有意な体重減少が認められた。また、対照グループと比較して、収縮期血圧、拡張期血圧、総コレステロール、LDLコレステロールの改善、および激しい身体活動が増加した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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