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米国成人のアトピー性皮膚炎罹患率は7.3%

アトピー性皮膚炎の推定罹患率はデータによって大きな開きがある。今回、米国ペンシルバニア大学Perelman School of MedicineのZelma C. Chiesa Fuxench博士らによる最新の罹患率推定値が10月30日、「Journal of Investigative Dermatology」オンラインで発表された。アトピー性皮膚炎は、症状や外見の問題のみならず、それが与える労働生産性の低下や活動性障害、また社会に与える経済的損失が大きいことでも注目されている。

成人におけるアトピー性皮膚炎の有病率に関する集団ベースの推定値は大きく異なる。本研究の目的は、米国人口におけるアトピー性皮膚炎の有病率、疾病重症度の分布、および健康関連の生活の質(QOL)への影響を評価することにあった。

調査に参加した1278人のうち、アトピー性皮膚炎の有病率は7.3%で、60.1%は軽度、28.9%は中等度、11%は重度に分類された。この罹患率推定値によると、米国成人の1650万人がアトピー性皮膚炎であり、そのうち660万人が中等度から重度と診断される。アトピー性皮膚炎患者およびより重度の皮膚疾患を有する患者は、「皮膚学的生活の質指数(dermatology life quality index)」による評価で、生活の質への悪影響が示され、不安または抑うつの可能性が高かった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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