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大豆たんぱく質のコレステロールを下げる効果を確認

大豆たんぱく質にコレステロールを下げる効果があることがJournal of Nutrition6月号に掲載された。大豆たんぱく質とLDLコレステロールの関係を検討した無作為化試験の結果から、米国食品医薬局(FDA)はコレステロールの減少程度が一貫していないと評価しており、「心臓に良い食品」リストから大豆を削除することを検討している。このFDAの方針を受けて、今回の研究はFDAが大豆タたんぱく質をリストから削除する決定する基礎となった46件の比較試験のメタ解析を実施し、その是非を確認することとしたもの。成人男性と女性を対象とした46件の試験中43件からデータの提供を受け、LDLコレステロールおよび総コレステロール(TC)に対する大豆たんぱく質の影響を検討した。

その結果、追跡期間中央値6週間で、用量中央値25g/日の大豆たんぱく質は、LDLコレステロールを4.76 mg/dL減少させた。大豆以外のたんぱく質と比較して、TC6.41mg/dL減少させた。どちらの結果についても、用量反応効果または公表バイアスのエビデンスはなかった。個々の試験の推定値を精査すると、ほとんどの試験でLDLコレステロールの減少があることが示されたが、統計的有意が確認されたのはわずかだった。研究者らは、大豆たんぱく質は成人のLDLコレステロールを約34%減少させたと結論している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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