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Onabotulinumtoxin Aの市販後調査報告:韓国

Onabotulinumtoxin A(旧名称:Botox)の市販後調査の成果が1119日、「Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology」オンラインに掲載された。

Onabotulinumtoxin Aは、中~重度の目じりのしわ、および眉間のしわの治療薬として、韓国で承認されている。今回は、韓国での市販後4年間の調査結果が報告された。調査は、中~重度の目じりのしわの治療でonabotulinumtoxin A注射を受けた1875歳の被験者を対象に実施された。695人の被験者を分析対象とし、うち376人は安全性評価の分析対象とした。

その結果、11人被験者で14種の有害事象の発生が認められた。有害事象重症度は12人が軽度で、11人は後遺症なしで解消した。薬剤に関連すると考えられる注射部位痛は2人で発生した。1人の被験者で予期しない有害事象(急性腎不全)が発生した。有効性の評価であるベースラインからの変化は、375人の被験者(99.7%)で改善、1人の被験者では変化が認められなかった。Onabotulinumtoxin Aは忍容性が高く、韓国人集団における目じりのしわの治療に有効で、安全性の懸念は確認されないことが示された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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