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化粧品防腐剤に軽度の皮膚刺激を確認

化粧品防腐剤の皮膚刺激に関する中国の研究結果が63日、「Journal of cosmetic dermatology」オンラインに掲載された。

化粧品に含まれる防腐剤は、皮膚の炎症や接触アレルギーの主な原因のひとつである。今回の研究では、化粧品防腐剤のフェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニル尿素、DMDMヒダントインの規制上許容可能な濃度における皮膚刺激性を包括的に評価した。パッチテストと繰り返しオープンアプリケーションテスト(ROAT)を適用して、in vivoで皮膚刺激を評価。また、ケラチノサイト細胞毒性アッセイ、赤血球(RBC)テスト、および鶏卵テスト漿尿膜(HET-CAM)によるin vitro代替法により保存剤による刺激反応のメカニズムを検討した。

パッチテストでは、今回調査したすべての化粧品防腐剤が弱い紅斑反応を示すことを示した。プロピルパラベンは、細胞膜に損傷を生じさせることで最も強い閉塞性刺激の可能性があった。 ROATでは、ホルムアルデヒド放出剤の2種(イミダゾリジニル尿素、DMDMヒダントイン)が、ケラチノサイトへの細胞毒性を介した顕著な皮膚刺激の可能性を示した。今回の結果から、一般的に使用されている化粧品の防腐剤、特にホルムアルデヒド放出剤とプロピルパラベンは、実際の使用で軽度の紅斑反応を伴う軽度の皮膚刺激の可能性があることがわかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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