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小児ニキビ患者へのタザロテンが有効性示す

中等度から重度の小児ニキビ患者へのタザロテン0.045%ローションの効果を明らかにした試験結果が61日、「Journal of drugs in dermatology」オンラインに掲載された。

局所用タザロテンはニキビ治療に効果的で安全とされている一方で、刺激性も確認されている。今回の試験では、中程度から重度のニキビがある1013歳および1417歳の患者で、新処方のタザロテン0.045%ローション製剤の有効性、安全性、および忍容性を検討した。タザロテン0.045%ローションまたはビヒクルを11回投与する二重盲検ビヒクル対照12週間の第3相試験2件(患者計1614人)を対象に薬剤の効果を比較検討した。有効性の評価は炎症性/非炎症性病変のベースラインからの変化と治療の成功(評価者のグローバル重大度スコア[EGSS]2グレード以上低下など)​​とした。生活の質(QOL)と有害事象(AE)も評価対象とした。

1013歳の患者136人および1417歳の患者548人のデータをプールした。12週目で、炎症性および非炎症性病変の数の平均減少率は、両方の年齢グループとも、タザロテンで有意に高かった。両方の年齢グループともタザロテンで治療の成功を達成率が高かった。病変数および治療の成功に年齢群間差はなかった。タザロテンまたはビヒクルを使用した治療で出現したほとんどのAEは、両方の年齢層で軽度または中程度だった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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