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美容師の職業性皮膚病報告:フィンランド調査

職業性接触皮膚炎のリスクが高い美容師の実態調査が10月26日、「Contact Dermatitis」オンラインに掲載された。

今回の調査では、2005~18年のフィンランド職業病登録簿(FROD)から、美容師の職業性皮膚疾患症例を検索し、その特徴と主な原因を調査した。

その結果、調査期間14年で確認された美容師の職業性皮膚疾患は290例だった。内訳はアレルギー性接触皮膚炎(ACD)が54%、一次刺激性接触皮膚炎(ICD)が44%、接触蕁麻疹(CU)が5%だった。アレルギー性接触皮膚炎の原因は、染毛剤製品とその成分によるもの(57例)、過硫酸塩(35例)および防腐剤(主にイソチアゾリノンによる35例)だった。美容師の職業的接触アレルゲンとして近年認められるようになったアクリレートは(8例)、おそらくヘアサロンに構造ネイルが導入されたことによると考えられている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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